RPA
RPAの導入が著しい効果をもたらすのは、単純な作業を複数のユーザー・インターフェースを用いながら複数システムをまたいで行うような、定型的かつ繰り返し型の作業です。
■人に代わって仕事をするRPAに注目
「毎日」「大量」「繰り返し」 行われる業務は、IT投資(システム開発/BPO)で効率化し、
システム化しても費用対効果が小さい業務は、RPA適用で効率化します。
個々のボリュームは小さくても数が膨大にあるため積上げると大きな効果が見込めます。
■RPAが得意とする作業
データを複数のシステムに入力したり、データ同士を突合せしたり収集したデータを元にレポート作成をするといった作業で効果があります。
主に転記作業、チェック作業、レポート作業
■RPAとAIの違い
RPAとAIは混同されることがよくあります。
しかし、実際はそれぞれまったく別の特長と役割を持っています。
RPAは「実行」を担うものです。指示された作業を正確に行います。
人間でいえば作業を行う「手」の役割です。
「手」は何かを考えることはできないので、作業を行う中で何かイレギュラーが発生したり、判断が必要な場面に直面すると、停止してしまいます。
一方、AIは人間でいうところの「脳」といえます。
学習し、判断を行うことができます。
つまり、RPAとAIを連携させてAIに判断を、RPAに作業を任すことができれば、より多くの業務を自動化することができるようになります。
RPAの代表的な機能、導入の効果
人がパソコン上で日常的に行っている作業を、人が実行するのと同じかたちで自動化する、というものです。RPAでは、人が行う処理手順を登録しておけば、人が操作するのと同じ様にユーザー・インターフェースを通じて、複数のシステムやアプリケーションを操作し、実行することができます。
今なぜRPAの導入が増えているのか
日本のみならず欧米でもこのところ急速に増加しています。こうした背景として考えられるのが、①規制強化と人材難、②ソリューションの進化による利便性向上、③他社事例の増加、という3点です。
■規制強化と人材難
グローバルでみると、金融機関は金融危機以降あらゆる面でのガバナンス強化が求められ、一方でこれまで定型的な単純作業を委ねてきたオフショア拠点では人件費等のコストは年々増加しています。その結果、欧米銀行の多くが業務品質を確保しガバナンスを効かせながらコストを削減するため、RPAなどの効率化ツールを活用することにより従来型のオペレーション・モデルを見直さざるを得なくなっています。一方日本では、長時間労働を是正する動きが強まる中で、業務効率化、働き方改革への取り組みが本格化したこと、長期的にも生産労働人口の減少という問題を抱え、優秀な人材の有効活用が意識されるようになったことなどが、RPAが急速に浸透した背景のひとつとなっております。
■他社事例の増加
導入にかかる時間が従来のシステム開発より大幅に短く、導入効果が即座に発揮される、という点です。そのため他社の成功例が非常に早いタイミングで確認され、自社においてRPA導入を推進する際の説得材料、検討材料として活用できる、という事情があり、社内でRPAプロジェクトを推進する際にもこの特徴を活かして、特定の部署でコストを抑えながら短期間のRPA化プロジェクトを実施し、その結果をもって全社での予算獲得、実際のソリューション検討を行うといったアプローチが可能となります。
RPAの導入で得られるメリット
・業務効率化による生産性の向上
・負担の大きい業務からの解放
・業務のムラの解消
・セキュリティ対策につながる
・人材の育成
■業務効率化による生産性の向上
RPAの導入で単純作業や定型作業が自動化することにより、業務効率化が図られます。RPAは単純作業をいくら続けても業務の正確性は下がらないため、人手で作業を行っていたときの単純ミスは起こらなくなります。
結果的に残業代などの人件費削減につながることもありますが、RPAによる業務改善の結果、クリエイティブな仕事に多くの時間を使えることに価値があります。
これらの結果、RPAを導入した企業の生産性が向上します。
■負担の大きい業務からの解放
「面倒だ」「手離れしたら嬉しい」と感じている大量の単純作業、定型作業を自動化することで現場の負担を軽減し、それによって手が空いた人的リソースをより付加価値の高い業務に充てることができます。
手間のかかる業務に対する心理的な負担が軽減され、ストレスが減る心理的効果を高く評価する導入企業も多いです。
■業務のムラの解消
月末や月初など特定時期に集中する業務や、月ごとによってかかる時間が異なるバラツキのある業務をRPAで自動化することで、業務のムラを解消することができます。業務のムラをなくすことで残業時間を減らすことができ、働き方改革にもつながります。
経理、財務部門などでRPAを導入する場合の主な目的が業務のムラの解消です。
■セキュリティ対策につながる
簡単な単純作業であっても、顧客情報や機密情報を扱うものはアルバイトや派遣社員に任せられません。多くの場合はそういった作業を正社員が行うことになり、正社員の業務量が増加し人的リソースを無駄に使うことになります。
このようなケースでRPAを活用すれば、セキュリティを担保しながら正社員の業務量を抑えことができます。
■人材の育成
RPA導入の際には、自動化する業務のプロセスを踏まえたうえで、ソフトウェアロボットを作成していくことになります。
このソフトウェアロボット作成を現場担当者に任せれば、業務プロセスの効率化や業務改善についても考えるようになります。その作業は生産性向上の視点が身につく良い機会となり、結果として人材の育成にもつながります。
■弊社がシステム導入後、主に活用しているクライアント
・建設業
建工程表管理、発注管理
→全ての管理が手作業からシステムに
移行したことで、労務改善
・製造業
発注管理、予約管理
→システム導入により、スピードが向上し、ユーザー満足度向上に繋がった。
・運輪・通信業
ユーザー管理、車両管理、データ管理
→面倒な手続きが多く効率が悪かったが、解消され従業員満足度と精度向上に繋がった。
・卸売・小売・飲食業
発注管理、在庫管理、予約管理
→人的ミスがなくなり売上向上に繋がった。
・金融・保険業
顧客管理、クレジットカード管理
→社内システム構築により、生産性向上し、問題解決速度改善された。
・サービス業
予算管理、人事管理
スピーディーな経営判断、リアルタイムな損益管理が実現。入社手続きが簡略された。
RPA導入の際には、弊社コレクションが様々な視点から提案、開発、サポートをさせていただきます。
些細な質問などにも、お応えしているのでシステム導入の際にはご相談ください。